島民生活100

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乗車券の発行に10日かかった話

私の実家は兵庫県は神戸市にあります。ハンネの人工島は中央区ポートアイランドからきています。今回の話とは関係ないけど

現在は横浜市に住んでいて、時折帰省をするのですが、その際に多経路乗車券を発行することがよくあります。JR乗りつぶしや道中の旅行に使え、なおかつお財布に優しいからです。

昨年の12月1日、私は東京駅のみどりの窓口へ向かいました。そして、この経路表が書かれたA4用紙を、出札窓口の係員さんにつきつけました。

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JRの乗車券はオーダーメイドで、規則の内であれば自分の使いたい通りに発行することができます。今回発行したのは片道乗車券です。どんな遠回りをしても同じ駅を二度経由しない、一筆書きの経路であれば、片道乗車券として発行されます。またJRの乗車券は距離が伸びれば伸びるほどおトクになるので、ただ往復乗車券を買うよりも、少し遠回りして片道乗車券を発行した方が安い場合もあります。

このような多経路をオーダーする場合口頭での説明はこちらも係員さんも苦労するので、このようにまとめた紙を持参することをおすすめします。

 

民島工人「この経路の乗車券を発行したいのですが…」

係員さん「少々お待ちください。」

 

係員さんの顔が曇ります。そしておもむろにマルス(切符出す機械)を操作しだします。しばらく経って、係員さんは言いました。

 

係員さん「経路が入りきらないので機械では発行できないです。」

 

それもそのはず。20経路(だったような気がする)以上の乗車券は端末に経路情報が入りきらず、即日の発行はほぼ不可能です。

 

係員さん「後日、来ていただいて受け取りという形になりますがよろしいでしょうか。」

 

この時点で、出札補充券という紙タイプの乗車券が発行されることが確定しています。それはすなわち、係員さんに経路の総営業距離から運賃を算出させる手間をかかせることになります。私は少しの罪悪感と、それを上回る期待を持ちながら

 

民島工人「はい、お願いします。」

 

と答えました。

氏名と連絡先を伝え、駅を後にしました。

 

そして10日後の12月11日私の携帯電話が鳴ります。

 

「こちら東京駅みどりの窓口○○です。」

 

オタクだから東京駅から電話がかかってくるの割と興奮する。

 

「乗車券が完成いたしましたのでお受け取りをお願いします。」

 

乗車券が完成とかいうパワーワード。私は楽しみすぎて「本日伺います。」と答えていました。そして出てきたのが

 

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相鉄新横浜線でいずれ一区間になる新横浜から羽沢横浜国大までの出札補充券です。開業したての頃だったので、記念としてこの区間にしました。羽沢横浜国大は相鉄管理の駅なので、出札補充券はまずかったりするかなーとも思いましたが、普通に発券されました。窓口の係員さんには本当に感謝です。この乗車券のおかげで楽しい旅と帰省が両立できました。

ちなみに学割で発行する際、学割証は支払時に提出となります。しかし乗車券を作るうえで必要な情報なので、事前に学割利用の旨を伝えましょう。また支払は現金かカードかをオーダー時に聞かれます。そちらも決めてから行かれることをおすすめします。

このような乗車券は、人員の少ない窓口などでは断られることもあります。手間をかけて発行してもらうという姿勢は忘れてはいけません。また、できるだけ混乱を生まないためにも、多少はきっぷに関する制度を学んでおくことをおすすめします。

こういった多経路乗車券については、オーダー方法などのガイドがとても少ないため、本当に発行できるのか心配になる方も多くいらっしゃると思います。この経験談がこの先挑戦する方の役に少しでも立てばと思います。質問等ございましたらお気軽にどうぞ。